みなさま、こんにちは。株式会社よきとも です。
よきともでは「組織に心理的安全性と対話の土壌を作る」をコンセプトに、対話を通じて人と組織を大きく成長させる人財開発、組織開発サービスを提供しています。
今回は、経営メンバーで行った土壌対談の後編をお届けします。予定調和なし、自由に発散しまくる対談の行く末はいかに・・・?!

土壌が良くなると、組織は、社会はどうなっていくのでしょうか。

まさこ:今までの話でいうと、誰も挨拶しなくなる職場は、土が硬いイメージかな。土が硬いので、木は根が伸ばせず、誰とも繋がらない。硬い土の中に点在して生えていて、よくわからないうちに枯れていく、みたいな状況が想像できてしまう。じゃあ、土壌が良くなるとどうなるかというと、土が柔らかくなる。個々の木が好き好きに根を張って、色々な植物や生物と干渉していく、繋がっていく。そんなネットワークしていく様子を思い描いたら、とても気持ちがいいなと。

まきこ:良い土壌には、柔らかさと同時に、根を張れる硬さも必要だと感じる。柔らかさと硬さのバランスなのかな。そして様々な生物が生息していて、木は伸び伸びと育っている。真っすぐ育つ木があれば、頼り合う木もあったり、別の木の根同士が思いっきり繋がっていたり。色々な木が、勝手に育って共生をしているイメージかな。

ゆういち:まさに、多様性だよね。そんな多様性に溢れた森から何が生まれるのか。未知数だからこそ、面白くなるなという感じがする。じゃあ、そういう組織が増えていったら、社会はどうなるんだろう。組織もまた1本の木で、社会が森だとすると、面白い組織に共感して同じような面白い組織が増えることで、社会全体が面白くなるみたいな連鎖が起きるのではないかな。

まさこ:ああ、フラクタル構造(注)なんだね。
(注:規模の尺度を変えても同じ形が現れる自己相似の構造。一例は樹木。幹の枝分かれは小枝の分岐にそっくりで、さらに葉脈の広がりにも似ている。山の稜線や海岸線などにも同様の構造がある。)

ゆういち:そうだね。個人の内面で起きることは、組織でも起きる。組織で起きることは、社会でもまた起きる。そういう構造なのかなと思う。

組織の土壌で個人が育つとは、どういうことなのでしょうか。

まさこ:一方で、個人が勝手に育っていけばいいのかというと、組織の場合は違うんじゃないかな。組織には、「これが私たちの役割だ」とか「あっちへ行こうぜ」という、組織のミッションとかビジョンのような全体を統一する意志がある。そういうものも存在しているのが組織の森なんだよね。

みか:フィールドって湿地があったり、乾地があったり、一般的にみんなが想像する森があったり。みんなが想像する森の土壌イコール良い土壌というわけではない。サボテンは砂漠に、蓮は沼に根を張る。それぞれが育つ土壌があるんだよね。植物って賢くて、自分が伸び伸び育つことができる土壌に生える。適所を選ぶ知性があるというか。人間にも本来は、そういう知性が備わっているんじゃないかと思う。
もし仮にサボテンが沼に来てしまったら、自分はダメだとか、価値がないなどと思いがち。視野が狭くなっているんだよね。自分から見えている範囲の土壌で自分が育つ場所がなくても、それ以外の場所には“あるとわかっていること”が大事だなと感じる
良い土壌に話を戻すと、土壌の多様性が増したら、様々な木や植物が根を張れる可能性が広がるし、自分が根を張った後にいいことが起きると信じられるようになるんじゃないかな。

あっきー:蓮なのか、芋なのかわからないけど。その土壌で何が育つのかがわかるといいし、自分が蓮なのか、芋なのかを知っている、つまり自己認識を深めることも重要だよね。

まきこ:これまでは多くの人が、一つの会社の土壌に合わせる努力をしていたんだよね、きっと。これから副業や兼業がさらに広がっていくと、自分自身で蓮の土壌なのか、芋の土壌なのかを選択できるようになる。社会の構造が変わることで、色々な土壌を試せるようになるね。

土壌をより良くするアプローチ、どこから始めればいいのでしょうか。

ゆういち:組織と個人、両方からのアプローチが必要だと思っていて。木にも、自分の土壌をどうしたいかという意志がある。自分はどう育っていきたいのかがわかっていて、意志を持てば、周りにも波及すると思うんだよね。同じように周りの木もそれぞれの意志がある。そんな木同士が互いに影響し合いながら、結果的に全体が一つの土壌になっていく。
だから組織を変えようと思ったときに、全体だけを見るのではなくて、個人と組織の両方にアプローチしていかないと、それぞれの木が育つ土壌にはならない。結果的にどんな土壌ができるかわからないけど、個人としてどう育ちたいかが明確にならない限り、その土壌は硬いままだなという感じがする。

まさこ:完璧にフィットする土壌みたいなものは、きっと無くて。それぞれの木が意志を持って育ち、葉っぱを落として、また土ができてというサイクルを繰り返すんじゃないかな。土の組成は決まっていなくて、変化し続けるものなのだと思う。
そう考えると、組織という枠組みが外れるかもしれないね。土壌が良くなると自分にとっても、周りにとっても気持ちのよい生態系ができ始める。そうすると逆説的だけど、この土壌じゃなきゃ駄目なんだという思い込みから解放され、私はここじゃなくてもいいなとか、他も見てみよう等の発想が生まれる。そんな状況が世界のあちこちで起こったら、すごく楽しいことになりそうだね。個人も組織も社会も、もっと自由になっていく。まさにやりたいことだな。

まきこ:個人が自由になっていくと、これもフラクタルで、きっと組織同士も繋がっていく未来があるんだろうなって。協業とかいろんな言い方をするけど、組織間の壁が薄くなって、重なっていく感じがする。とても面白い世界になりそう。

変化し続ける個人と組織には、どんな関係性があるのでしょうか。

ゆういち:組織は個人の集合体だとするならば、組織の意志や人格は変化していくものなんじゃないかな。その瞬間の組織の意志に従って、組織は行動するんだけど、個人の変化や新たな個人が加わったりすることで、組織の人格も変わってくる。個人と組織は互いに影響し合いながら変化しているんだよね。その変化を許容し合うことができればいいのかな。

まさこ:変化することを不安に思う必要はなくて、組織も個人も変化に対応できることを信じる、ということじゃないかと。

ゆういち:「すべてのものは、お互いに影響している」というプロセス哲学の考え方があって。変化を恐れる必要はないし、そもそも宇宙とはそういうもの。宇宙には意志があるようでなく、ある一箇所で何かが起きたら、周りへの影響が波紋のように広がる。宇宙はそうやって変化し続けているんだよね。このまま100年同じということはない。そういう自由さが、面白さに繋がるんじゃないだろうか。

まとめ

土壌対談の後編では、「土壌が良くなると、組織は、社会はどうなっていくのか」を入り口に、良い土壌とはどんな土壌なのか、土壌をより良くするアプローチ、変化し続ける組織と個人の関係性などについて語り尽くしました。あっちにこっちに行きながらも、私たちの考える土壌についてお伝えできたかなと思いますが、いかがでしたでしょうか。

私たちよきともの役割は森の土壌づくり。個人と組織、両方からのアプローチで、個人の土壌作りや成長を支援しながら、組織全体の土壌を耕すお手伝いを致します。
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